夏至と満月
2016-06-21


2015年冬至の記事は→こちら(2015/12/22)
2015年夏至の記事は→こちら(2015/06/22)
2014年冬至の記事は→こちら(2014/12/22)

昨夜は満月でしたが、夜半前ごろ雲越しにぼんやり見えただけですぐ曇ってしまいました。そして翌朝…つまり今日に夏至を迎えました。何も撮影できなかったので、左下には昨年2015年12月25日のクリスマス満月を掲げておきました。

禺画像] 2015年6月22日のブログ記事に書いたように、夏至と満月とが重なるのは19年の周期性があります。夏至に限らず、太陽を基準に作られた現在の暦の特定日が特定月齢となるのも同じ周期。(参考:アーカイブ:誕生日満月の一覧)概算ですが、次の計算をすると理由が分かるでしょう。

◎地球が太陽を一周する周期(1太陽年)は365.24219日だから、
  19太陽年=365.24219×19=6939.60161日
◎月の満ち欠けの周期(1朔望月)は29.53059日だから、
  235朔望月=29.53059×235=6939.68865日
※つまり「地球が太陽を19回」まわる間に「月は満ち欠けを235回」繰り返し、両者は開始状態とほぼと同じに戻る。

(注)満ち欠けの周期は月が地球を公転する周期とは違います。

厳密にはこの周期もずっと安定しているわけではなく、あくまで現時点の平均値での話。さらに重箱の隅をつつくと、国によって一日の開始に時差があるため、仮に日本で夏至と満月の日付が一緒だとしても、一緒になってない国は世界にたくさんあるわけですが…細かいことを気にしなければ、夏至と満月に24時間も差が無いというのは毎年自分の誕生日がくることよりずっと希です。何かが起こる訳ではないですが「ささやかに特別な日」をお祝いしてあげましょう。

ところで、夏至と重なる満月を英語で何と表現するのでしょう?気になって調べたら「Summer solstice full moon」のようでした。「full moon」は満月ですが、「solstice」というのは極大点、つまり天文で言うところの「至」です。「the summer solstice」は文字通り夏至という意味になります。冬至は「the winter solstice」。二至二分は「the solstice and equinox (points)」。

夏至に重ならなくても、満月の呼び名はいろいろあります。知名度が高いのはアメリカ伝承の呼び名ですが、どうも記憶が曖昧なのでこれも整理するため調べてみました(下表/Wikipediaより引用)。当時の農業生活を反映してなかなか面白いですね。

日本語では月齢による呼び分け(三日月、十六夜、寝待ち月など)が多く、季節に応じた満月の呼び分けは聞いたことがありません。名月というと自動的に秋の季語となってしまいますね。季節の移ろいに敏感な日本で太陰太陽暦の時代も長かったのに、満月そのものを見分けることはしなかったのでしょうか。意外と言えば意外……。現代に生きるみなさんなら、満月にどんな称号を付けますか?面白い呼び名があったらぜひ教えてください。私の住む茨城の「県の花」はバラなので、下表の6月:Rose Moonはピッタリと思ってます。そう言えばStrawberryもバラ科でしたね。

【満月の呼称(アメリカ)】
1月 Wolf Moon  ,  Old Moon
2月 Snow Moon  ,  Hunger Moon
3月 Worm Moon  ,  Crow Moon  ,  Sap Moon  ,  Lenten Moon
4月

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[月]

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