禺画像] 本日、関東甲信地方が梅雨入りしました。当地茨城県南では昨夜少しぱらついたものの雨の中心は通らず、今日午後には晴れ間も出ました(左画像)。
今日は二十四節気のひとつ、芒種でもあります。穀物の種まきの目安とされますが、現代ではもっと早くに作業をしてしまいますね。今年は水不足が心配されているようです。気になったので関東のダム状況を調べてみました(右下表)。
【ダムの状況・2016年6月5日調べ】
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ダム数 |
貯水量(現状)
(万立方m) |
貯水率
(%) |
平均値に
対する割合
(%) |
利根川水系1 |
8 |
26556 |
58 |
66 |
利根川水系2
(鬼怒川流域) |
4 |
13798 |
55 |
88 |
荒川水系 |
4 |
9686 |
67 |
104 |
多摩川水系 |
1 |
16263 |
88 |
114 |
相模川水系 |
3 |
21902 |
82 |
101 |
※全て本日公開されていた6月3日0時時点の速報値です。また多摩川水系のみ6月3日7時現在の速報値です。
いわゆる貯水率は全20のダム平均が約70%。これだけ見るとかなり少ない印象ですが、平成4年から27年までの平均値を100%とすると現在94.6%で、この時期の平均状態より少し低い程度ですね。 ただ、この均してしまった値はあまり意味を持ちません。ダム同士、水の貸し借りができないからです。特に利根川水系は平均値の66%と低調ですから、すでに節水が必要なレベルになりつつあります。
さて、せっかく晴れ間が出たので、15時前の雲が薄くなった時をねらって太陽を観察しました(下画像)。今日も変わらず無黒点で、活動領域やプロミネンスが乏しいです。おや困った、これでは話が終わってしまうしまう(笑)…
禺画像] というわけで少し話題を進めると、今日正午頃にこの太陽の南5°ほどのところを月が通り過ぎました。つまり新月を迎えたわけです。明日からは夕方低空に細い月が見え出すでしょう。芒種の日に新月と言うことは、約半月後にやってくる次の二十四節気「夏至」のころに満月となる計算です。
2014年の冬至には新月が重なって
「朔旦冬至」という言葉があちこちで聞かれました。これに端を発し、夏至に満月が重なる「望月夏至」なるチャンスがどれほどなのか
2015年の夏至のとき記事にしました。記事中の表をご覧頂くと分かりますが、今年は夏至と満月との時間差が12時間も無い、まさに「望月夏至」の年なのです。万が一梅雨のさなかに晴れ間があったら、お月見をしたいですね。ホタルも飛び交う季節なので、さぞステキでしょう。(満月夜にホタルが飛ぶかどうかは疑問ですが…)
禺画像] 月が太陽近くだったと言えば、
5月27日の記事に書いたとおり、金星も太陽の近くですよ。右は本日3:00JST(前日18:00UT)に撮影された太陽観測衛星SOHOの画像です(画像元ESA/NASA)。中央の遮蔽の向こうに太陽がいるのですが、金星は遮蔽マスクの縁ギリギリにいました。