禺画像] 台風15号・16号が日本に影響し始めています。この台風は同時刻に台風に昇格したため、ダブル台風と言うより双子のツイン台風ですが、どちらも18日3時までに中央付近の最大風速が85ノット(44m/s)以上の「非常に強い台風」になりました。
8月20日の記事の通り、2000年以降では「ダブル&非常に強い台風」としては断トツに長いようです。(※あくまで速報値ですが、8月22日3時に16号が80ノットに落ちるまで、少なくとも4日間=96時間の記録となりました。)
台風15号は今日0時の段階ですでに先島諸島を通過しつつあり、石垣島では23日21:16に観測史上最大の最大瞬間風速71.0m/sを記録したとのこと。(前記録は1977年7月31日の70.2m/sだから38年ぶりの更新。)同じく沖縄県の伊原間ポイントでも観測史上記録を更新、他の幾つかのポイントでも8月月間記録を塗り替えました。15号は16号よりやや小柄なのに再度勢力を強めていて、当面は安心できませんね。いっぽう16号も今日一日本州に最も近いところを通過します。台風中心から1000kmくらい離れているので天気が大きく崩れることはなさそうですが、ここ茨城でもずっと北東の風が吹き続け、空の雲がせわしなく動いています。
数日前よりひとまわり小さくなったものの15号・16号共に巨大で、台風の目もはっきりしています。大きさを把握したかったので、気象衛星画像に自作プログラムで緯度経度メッシュを入れてみました(左上・画像元はNICTサイエンスクラウド)。雲の陰影が出やすいよう、昨日夕方(23日17時)の画像を利用しています。地球と衛星の正確な位置関係が分からないので緯経度線は地形で合わせただけですが、誤差0.2度以内に収まってると思います。画像の薄ピンク線メッシュは1度刻み、白線は10度刻み、真ん中右寄りの縦白線が東経140度です。またそれぞれの台風を中心に半径500km円を黄線で描きました。
左側15号の目付近の1度(経度方向)は約102km、右側16号の目付近では約96kmですから、メッシュを使って台風の目の大きさも把握できるでしょう。日本位置が分かり辛いですが、画像中央やや左上の雲がないところに九州、四国、中国地方付近が見えます。
※夕方追記:本日24日17時の画像でも同様に作ってみました(右画像)。台風の目が小さくなっていますね。
参考:
2015年・台風関連の記事(ブログ内)