センタームーンもそろそろお預け
2022-01-15


禺画像] 昨夜は良い月夜になりましたが、またしても強い風が残り望遠鏡を出すのが躊躇われました。でもいつもより風が弱まる傾向が見られたため、思い切ってセット。短時間ではありましたが堪能することができました。

左は22:15頃の撮影で、太陽黄経差は約142.43°、撮影高度は約69.8°、月齢は11.78。やはりシーイングが悪く、しかも時々風に揺さぶられますからかなり鮮明さを欠く画像になりました。虹の入り江、ガッサンディ、シラーなどが朝を迎え、J.ハーシェル、アリスタルコス、シッカルドのクレーター壁などが欠け際に見えました。

測心秤動量が1.848°とかなり小さく、センタームーンに近い状態です。当地基準で計算すると、実は今年の中で最も測心秤動量が小さいのは前夜1月14日月没頃の1.27°あたりでした。今後は月面座標中心が見た目の月中心に昨夜より近くなるのは2月10日夜半前、3月9日夜、3月23日未明、4月5日夜と数えるほどしか無く、いずれも今回よりかなり低くなります。

その後2024年春までセンタームーンに近い状態はずっと起こりません。これは全国的…というより世界的な傾向ですから、しばらくはお預け。今後2年間の月はどちらかに偏っていることになるでしょう。たまたま見上げた月がそんな特殊な状況だったなんて、得した気分です。

[月]

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