春分満月にむかう月
2019-03-21


禺画像] 今年2019年3月の満月は21日10:43で、春分の日に重なりました。2014年の「朔旦冬至」(新月と冬至が重なる日)と同様に、とても珍しいことです。太陽サイクルの節目である二十四節気と、月サイクルの節目である新月や満月は、基本的に“別物”だからです。

ざっくり言うと19年に一度程度のレアな現象ですが、必ずこの通りに起こるとも限りません。差が24時間未満でも日付の区切り方で前後に分かれてしまうこともあります。前回は2000年3月20日で「春分…16:35、満月…13:44」、その前は1981年3月21日で「春分…2:03、満月…0:22」という具合に19年周期でした。でも次回は2030年3月20日で「春分…22:52、満月…2:56」と19年後ではなくその半分。2038年3月は春分が20日21:41、満月が21日11:09となって日がずれています(自作プログラムによる検証)。もちろん時差が異なる他国ではまた違った結果になるでしょう。

春分の天気が怪しそうなのと、満月の瞬間が昼間であることから、20日夜のうちに月を眺めておこうと準備しました。昨夕の月の出にはもう薄雲が空を覆っていましたが、運良く21時台に晴れ間が訪れたため撮影したのが左上画像。満月まであと13時間余りの月相です。撮影時の太陽黄経差は172.2°、撮影高度は約50.3°、月齢13.85でした。透明度は落ちているものの、気流は比較的安定していました。

この撮影の少し前までは薄雲に内暈が見えていました。良く見ると二日前の月暈と同様に上部が濃く見え、外接ハロがくっついているとはっきり分かりました。下のA画像はその様子、B画像はA画像を強調しキャプションを付けたものです。内暈は今日明け方前まで見え続けましたが雲がどんどん多くなり、朝には雨の春分を迎えることとなりました。なお3月8日記事に書きましたが、今月の満月から春季に含まれるため、春季終了(夏至直前)までに満月が4回起こります。従って3回目の5月19日は「ブルームーン」になります。



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