月面LOVEはいつ見える?
2018-11-07



禺画像] 天文や宇宙の専門家による美しい写真と解説が日めくりで紹介される「APOD:Astronomy Picture of the Day」のサイトで、日本の方が撮影した「月面LOVE」が紹介されました。APODの11月3日記事をご覧ください。今や月面Xは有名ですが、これと同じように月面地形の陰影からアルファベットに見える場所を探し、ほぼ同時刻に「L・O・V・E」となる地形を探し当てたよ、という内容でした。

ここ5年くらいで一気に月面Xブームが盛り上がった気がしますが、ついに複数文字まで来たか、と感慨深く感じます。もっともLOVEの文字は少し前から国内ネタとして取り上げられていました。少なくとも今年春にはあちこちで撮影されていたと記憶してます。文字位置もAPODで紹介された以外に幾つかバリエーションがあるようです。特に「O」はいっぱい見つけられますね(笑)LOVEと一緒にハートマークもいくつか発見できるでしょう。

遡って調べると、私が今年撮影した月面Xの最新画像(2018年7月20日昼間)にも写っていました(左画像/元記事はこちら)。位置さえ分かればどなたでも見えますが、問題は4文字がいつ揃うのか判断しづらいということ。LOVEの地形は一ヶ所に固まっておらず、上弦前後に光が当たることは分かっても、正確な予報はどこにも出ていませんね。当サイトで月面X予報日時をアーカイブしてますが、実のところ「月面Xが見え始まる時刻でも、LOVE地形が全部見えるとは限らない」のです。

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具体例を示しましょう。右は2017年の1月・7月それぞれの月面X登場に合わせて撮影した画像。書いてある通り、X地形は太陽高度が高い1月のほうがよく見える計算です。O地形はどこよりも東側なので問題ないとして、EやLはXと逆に1月はほぼ見えず7月ははっきり見えました。この差の原因は「太陽が北側から差すか、南側から差すか」に大きく依存するためです。ではどういった条件が揃うと「LOVE地形」がベターなタイミングで見えるでしょうか?過去に上弦のころ撮影した画像を徹底的に調べてみました。すぐ分かるのは次のことです。




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[月]

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