台風15号もノロノロ?16号も発生
2017-09-01


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禺画像] 2017年の9月が始まりました。本州の南には大型で強い台風15号が居座り、小笠原諸島近くで行きつ戻りつしています。今日正午時点で、父島の72時間降水量日最大値が353.5mm(9月観測1位)、母島が308.5mm(観測史上1位)となっており、記録的な大雨が今も続いています。

いっぽう、南シナ海にあった「台風になるかも知れない熱帯低気圧」が、本日3:00に台風16号「マーワー/MAWAR」になりました。直前の台風15号発生から3日と12時間後になります。現在ダブル台風状態ですね。台風16号になった熱帯低気圧は、もともと以下のような経緯がありました。


禺画像]
左上画像は本日9:00の衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理は筆者)。ナチュラルカラー処理のため、水色に着色した雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。右側の赤点円は台風15号中心の直径1500km円、左側の赤点円は台風16号中心の直径1000km円。15号は大型だけあって、この円より外側まで影響していることが見て取れるでしょう。今後予報のもっとも東寄りを進んだとしても、台風の西側が本州や北海道の東側にかかってしまいます。向こう三日間ほど注意が必要ですね。

ところで、15号の動きはあまりにも遅く、ノロノロ台風5号の時のようになっています。右は熱帯低気圧発生から今日9:00までの経路(速報値)を地図に描いたもの。最初の位置から5日ほど経ちますが、10°四方の範囲から全く出ていませんね。島の人々がとても心配です。つい4ヶ月前まで深刻な渇水・水不足に悩まされていたのに、今はこれでもかと言うくらいの雨…。自然と付き合うのも大変ですね。

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