今年二回目のダブル台風6号と7号
2016-08-14


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禺画像] 二日前から台風予備軍として懸念されていた日本の南にある熱帯低気圧(関連記事)は、本日3:00に台風7号(CHANTHU/チャンスー)となりました。台風6号発生からちょうど5日後の発生です。また台風2号発生からたった21日しか経っていませんから、だいたい3日に1個のペースで台風が発生してることになります。驚異的な速さですね。

今回程度の発生密度はおおよそ数年に一度あります。ここ数十年の観測データから更に発生間隔が狭いものを幾つかピックアップすると、1988年14号から23号までが22日12時間のあいだに発生、1994年18号から26号までが22日6時間のあいだに発生、2004年11号から18号までが24日間に発生、2013年21号から28号までが22日12時間のあいだに発生、などが見つかりました。

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まだ台風6号は健在ですから、今年二回目の「ダブル台風」でもあります。台風6号はどちらのダブル台風にも関わっていますよ。前回のダブル台風5号・6号の解消は5号が温帯低気圧になった10日3:00ですから、わずか4日後に次のダブル台風ができたことになります。左上および右は今日9:00の気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線などは筆者)。赤点線は台風中心の直径1000km円。緯度の高いほうが6号です。台風7号の赤点線中心と雲の形状から推察できる中心とがずれている気もしますが、出来立ての台風の中心を決めるのは難しいのでしょう。

9:00現在、二つの台風の中心間距離(測地距離)は約1796kmで、前回のダブル台風5号・6号の記事の時点よりかなり近いです。ふたつとも日本に上陸するかも知れないコースを取っているようです。渇水状態のダムにはありがたいことですが、今週は警戒が必要ですね。

[空模様・天気・気象]

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