ほんのり光房 blog
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外惑星の見かけの大きさはどれくらい変化するの?
2015-08-29
※倍率は表内「一番大きい地球最近の視直径」÷「今年の地球最遠の視直径」で求めた値です。視直径の単位については下の補記を参考にしてください。
補記:
天体の見かけの幅や2天体間の見かけの距離は定規が使えませんから、「角度」を使って天球上の幅や距離を表現します。例えば、真東の水平にある天体と真南の水平にある天体の見かけの距離は「離角90度」です。同様に「水平と天頂は離角90度」ですね。月など大きさがある天体の両端の幅も角度を測れますから「視直径○○度」などと表せます。二重星の隙間、彗星の尾の長さ、小惑星の見かけの移動距離、虹や暈の直径など、空の観察では様々な場面で使われています。
ご存じのようにぐるっと一周360度です。一周の360分の1が1度(1°)ですが、1度はだいたい満月2つ分くらい。惑星の見かけは更に小さく、1度を60分割した1分(1')や、1分を60分割した1秒(1")という単位を使います。
直感的に分かりづらいですが、簡単に例えると平均的な人の髪の毛(0.08mm)を約16.5m離れて見た幅が1秒、約55cmまで近づいた場合は30秒になります。1秒のオーダーは肉眼で分解できません。また0.5mmのシャープペンシルの芯を約1.7m離れて見た幅が1分です。これは目のいい人なら見えるでしょう。実際に1分くらいの大きさがある黒点は、望遠鏡がなくても太陽観察フィルターだけで「肉眼黒点」として見えますね。時間の単位と間違えないよう敢えて「度角、分角、秒角」と言ったり、「12°34'56"」というように記号を使うことが多いです。
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