禺画像] これは昨日2月21日の夜のお話しです。
事前の予報などによると、木星の大赤斑、衛星、衛星の影の三つが同時に見られるチャンスが2月21日夜にありました。
先週14日に続き2回目です。具体的には次の通りでした。
木星表面のイオの通過
……20:48:48開始・23:05:48終了
木星表面のイオ影の通過
……21:10:12開始・23:27:42終了
大赤斑の通過(木星の自転による)
……20:18頃から24:18頃まで(中央通過前後2時間)
※大赤斑の木星中央通過……22:18:54
三つが重なる時間は21:10頃から23:05頃までの約2時間。ちょうど木星が天頂近くまで昇り気流の影響が少なくなるころでもあり、また赤道儀望遠鏡がテレスコープウエストからイーストへ変更せずに済む時間帯(これ重要!)。こんなにベストなタイミングはありません。気がかりなのは天気でしたが、とりあえずラブジョイ彗星を撮り終えた20時半の段階では晴れていましたので、構わずそのまま木星を撮影開始しました。影が見えてくる21:10から、10分おきに、できればイオが木星から出るところまで写そうと思いました。
残念ながら、折り返し点の22:00を過ぎた頃にはもう2等星がやっとの空になり、最後の3、4カットは厚い雲が通過する合間にどうにか捉えたものです。ひとまず23:00までなんとか粘りました。上から下へ向かって見てゆくと、木星が自転して、模様が向かって右へ回る様子が分かります。(画像上方向が天の北です。)木星が明るいのでイオ本体の姿はほとんど見えませんが、最後のカットで右縁の少し明るいのがイオです。地球は約24時間で1回自転しますが、木星はおよそ10時間。こんなに早く変化してしまうのです。
拡大撮影に適切な機材やノウハウを持ってないので、これでもせいいっぱい。いつか、もう少し見やすい画像を撮りたいと思います。
参考:
2015年春の木星や衛星、衛星食、相互食に関係する記事(ブログ内)