禺画像] 今夜は宵からずっとガッカリするほど透明度のない空で、星を観察する気も起こりませんでした。東に煌々と木星が輝いていましたので、何もしないのはもったいないと21時過ぎにスナップ程度に撮ってみました。案の定ぼけぼけの画像となりましたが、木星表面の大赤斑がなんとなく分かりました。
そういえば先日、星仲間の
かすてんさんが木星を撮ったところ、大赤斑と衛星と衛星の影の三つがまとめて撮れたというお話しを聞きました。なかなかこういうタイミングは少ないのではないかと仲間内で話題になり、気になっていました。そこでCalSkyサイトを駆使して「大赤斑が木星中央を通過」「衛星が木星を通過」「衛星の影が木星を通過」の三種類が、今日から向こう1ヶ月でどれくらい起こるか調べてみました。下表で大赤斑が木星中央を通過する時刻がありますが、これをはさむ前後2時間くらいは大赤斑が何とか見えると思われます。その3、4時間の間に衛星と衛星の影が通るタイミングを狙えば、三つまとめて見ることができます。
たとえば、2月14日21時前、2月21日22時前後などはベストタイミングですね。こうして見るとドンピシャのタイミングは「ありそうでない」…いやぁ、実に少ないです。
衝の日(今年は2月7日)から離れるほど衛星と影の通過タイミングもずれてしまい、しかも木星から遠い衛星ほどそれが顕著です。受験じゃないけど、この1ヶ月が勝負ですね。貴重な光景ですから望遠鏡をお持ちの方はぜひ眺めてみてください。なお「大赤斑が木星中央を通過する時刻」は太陽が出ている昼間のケースも含まれますが、それはプラスマイナス2.5時間の間(大赤斑が地球からわずかでも見える)に夜の時間が含まれる場合があるからです。即興で作った表なので記載ミスなどあるかも知れませんがご容赦を。
日付 |
時刻 |
衛星名/大赤斑 |
現象 |
2月13日(金) |
0:47:30 |
イオ |
影の通過・開始 |
2月13日(金) |
2:55:54 |
イオ |
衛星の通過・終了 |
2月13日(金) |
3:05:00 |
イオ |
影の通過・終了 |
2月13日(金) |
5:50:30 |
大赤斑 |
中央通過 |
2月13日(金) |
15:46:06 |
大赤斑 |
中央通過 |
2月14日(土) |
1:41:48 |
大赤斑 |
中央通過 |
2月14日(土) |
19:04:54 |
イオ |
衛星の通過・開始 |
2月14日(土) |
19:16:06 |
イオ |
影の通過・開始 |
2月14日(土) |
21:21:54 |
イオ |
衛星の通過・終了 |
2月14日(土) |
21:33:00 |
大赤斑 |
中央通過 |
2月14日(土) |
21:33:36 |
イオ |
影の通過・終了 |
2月14日(土) |
22:53:18 |
エウロパ |
衛星の通過・開始 |
2月14日(土) |
23:16:54 |
エウロパ |
影の通過・開始 |
2月15日(日) |