2月17日の金環日食と衛星からの月影
2026-02-18


禺画像] 日本時間17日夜に金環日食が起こりました。これを見ることができたのはインド洋のずっと南や南極大陸にいた方々のみ。皆既ではないので見に行った方は少ないでしょう。

幸い、気象衛星ひまわりからインド洋側が半分だけ見えるので、月影が地球面に投影される様子を衛星画像で見ることができました。左は20:00から22:30まで10分おきに撮影されたひまわり画像(元画像:NICT)を使い、月影が横切る様子をGIF動画にしたもの。クリックして再生してください。暗い影が日没ライン際を移動していますね。

日食最大時(21:11:57JST)の食分は0.982。それなりに太陽が隠れず残ってましたが、けっこう暗くなるものです。皆既ほど暗くならなくても、月影は深い部分日食でも地表が薄暗くなる様子を捉えることができます。

今回の日食図を下A図に、また日食最大点から見た太陽と月のシミュレーションを下B図に示しました(いずれもエクリプスナビゲーターによる)。日食最大点で観測しても太陽高度が12.3°ほどですので、観測条件はよくありません。でも凍りついた平原の上に輝く黄金の輪っかは、皆既食のコロナに劣らず荘厳でしょうね(夏だから海岸近くは案外凍てついてないのかな?)。ご覧の通り月面は危難の海が天の西向きでした。春分点に向かって太陽と共に黄道を昇っている最中だから、赤道座標系で考えると時計回りに少し回転してるんです。



もうひとつ、静止気象衛星から見た場合の日食図も下C・D図に示しました(自作プログラムによる)。それぞれひまわり9号、およびインド洋上空にいるMeteosat9号です。見辛いけれど3本のマゼンタ線が日食中心帯+北限・南限ですね。

Meteosatのほうは直下点経度が東経45.5°で、日食最大点経度=東経86.73°と大きくは違いません。数ある静止気象衛星の中ではこのヨーロッパの衛星か、東経74°上空にいるインドの衛星INSAT-3DR/DSなどが正面の特等席から月影を捉えたことでしょう。もちろんISSなど静止してない衛星がたまたま上空を通っていたら、もっと鮮明な画像が得られたかも知れません。

時間があれば他の衛星画像も入手・調査したいと思います。



禺画像]
【追記】
NOAAの地球観測衛星JPSS(Joint Polar Satellite System)が捉えた日食月影が右のGIF動画。19:39JSTから23:03まで7枚のGreenバンドを使いました(元画像:CIRA)。極軌道衛星のため短冊状に地球を撮っており、南極画像が不連続の継ぎ接ぎなのは仕様です。月影が細長く伸びていることから、日食高度がかなり低いことが感じられるでしょうか。

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