久しぶりに仰ぐ月
2025-02-12


禺画像] 昨夜から今朝にかけて、本当に久しぶりに風が収まった静かな夜になりました。と言っても暗くなるまで狂ったように風が吹いていたため、宵空の金星や木星は観察できず。夜半に天頂を越した火星と月を眺めました。近くのアメダスによる10日の最低気温は-5.2度、11日は-5.4度、そして昨夜(今朝方)はついに-7.2度。当地では滅多に出ない低温でした。

左画像は12日1時頃の撮影で、太陽黄経差は約169.28°、撮影高度は約61.76°、月齢は13.14。満月の約22時間前です。12日夜の天気は悪い予報のため、前夜の月が拝めて良かった…。

酔ってしまいそうなシーイングでしたが、久しぶりの月にときめき、隅から隅まで眺めました。南側が良く見え、バイイが堂々としていますね。南の海もかなり奥まで見えています。グリマルディの近くにはすっかり明るくなった月面A地形が見えています。ダーウィンのドームがぽこっと浮き出ていてベストタイミングでした。

禺画像]
左は12日になったばかりのころ撮影した火星。視直径は12.7″角を下回り、私の貧弱な望遠鏡では模様の描写が難しくなってきました。ちょうど大シルチスが正面、左際に子午線湾が朝を迎えています。子午線湾が正面の頃に見たかったけれど毎晩のように強風で望遠鏡を出せなかったのが残念。

火星はカストルとポルックスを二分する線に近づいており、一週間後あたりには火星を頂角としたとんがり帽子の二等辺三角形になるでしょう。穏やかな夜があるといいな。

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