年末は月惑星大集合を見よう
2022-12-23


禺画像] 空を見上げる機会が多い方はお気付きかと思いますが、宵空にたくさん惑星が集まっています。いっぺんに多数の惑星を見ることができるのは珍しく、唐突に抱え切れないプレゼントをもらったようで嬉しい気持ちになります。

2022年6月1日記事に書いたように、今年の初夏は明け方に並んだ惑星たちからスタートしました。惑星は総じて「東方向(南を向いたとき左方向):順行」へ公転しますが、火星より外側の惑星に対して地球の公転は速いですから、結果として『地球視点』では恒星もろとも東から西へ押し流される「見かけ上の動き」が勝ります。トラック競技で内側を走る選手が外側選手達をごぼう抜きにする様子(→手を抜いてる訳ではないのに、内側選手から見ると外側選手は総じて後退する様に見える)を想像すると良いでしょう。これが一年周期で繰り返され、その間に個々の惑星が少しずつ順行方向へ移動するのです。ざっくり言えば、ある年の夏の明け方に見えた星々は半年後の冬の夕方に見えるというわけ。2022年初夏の夜明けに見えた惑星ご一行様が夕空に回ってきたのですね。

その過程で順番が入れ替わったため、初夏のような「水金月火木土」にはなりませんが、「同時に同じ空のなかで輝く」という緩い結びつきはそのまま保たれているようです。(注:月と内惑星は速い周期で朝夕を行き来しますので除きます。)本日12月23日に新月を迎えた月が明日のクリスマスイヴからこの集合に加わるため、年末はなかなか豪華な空になるでしょう。左上図は12月30日・市民薄暮終了時のようす(Stellariumによる)。まだ明るさが残るためはっきり見えないけれど、天王星と海王星、それに冥王星(金星近く)も一緒の空なんですよ。ぜひ広角スナップ写真で記録しておきましょう。

月と冥王星も含め、惑星たちのまとまり具合を「西端から東端まで一番離れている2天体の離角」で比較すると、一番狭くなるのは12月30日の134.98°でした(計算条件:日本経緯度原点/市民薄暮終了または市民薄明開始時/全天体が高度5°以上の場合のみ)。クリスマスから来年元日までは概ね140°内に留まっていますから、まるまる一週間は一度に全部見えることになります。一度に全部撮影したい方は長辺もしくは対角が150°以上余裕で入る画角のレンズを使ってください。参考までに初夏のころ一番狭かったのは6月17日の124.31°(冥王星を入れなければ6月19日の99.50°)。

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次回、今回程度に集合するのは2036年3月末の宵空(冥王星含まず)。さらに2060年11月中旬明け方、2061年5月初旬の宵空、2066年5月下旬から6月初旬へと続きます(下表参照)。1900年から2100年までの201年間で「もっとも狭い範囲に月惑星が集合」したのは1984年1月26日明け方で、上記同様の計算条件では69.70°(冥王星を含めなければ63.71°)にぎゅっと詰まって見えました。右図はそのときのシミュレーション(冥王星は火星のそば/海王星は金星のそば)。空の東半分に月惑星がすべて集まってるなんてオドロキです。

【同じ空で同時に月惑星が集合して見える日時】
2022-12-25
17:02

15.54°

19.47°

27.01°

48.28°

79.29°

86.96°

131.80°

156.94°
2022-12-26
17:02

15.77°

19.03°

41.04°

47.36°

78.28°

86.04°

130.75°

155.68°
2022-12-27
17:03

16.01°

18.45°

46.43°

54.76°

77.27°


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