カレンダーの祝日、間違ってませんか?
2021-03-20


禺画像] 春分の日を迎えました。混まないだろうと朝一番にスーパーへ行ったところ、道路も店内もかなり混雑。お彼岸なのでお墓参りに向かう家族やら、連休でどこかへ向かうような家族やら…コロナ禍もなんのそのですかねぇ…。

出掛けに近所の公園に寄ったところ、桜が一分咲きになってるじゃありませんか。一週前は一輪も咲いてないことを確認しているので、週半ばに最高気温が20度前後になったタイミングで咲きだしたのでしょう。右下図に昨日まで一週間分の近隣アメダスポイント気温グラフを示します。開花は間違いなく去年より3、4日早いですね(→去年記事)。写真を取りに来ていた近所のおじさんとともに、しばし和みました。

帰りがけには空から聞き慣れたツバメの声。すぐ上空で一羽のみ旋回していました。昨宵以降は雲が多くなって、気温も平坦。朝のうち少し青空が多くなったものの、すぐ雲に覆われました。せっかく地球が軌道のスタートラインに立ったけれど、太陽観察は諦めです。

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ところで、春分の日・祝日と聞いて気になることが。多くの職場などでは数ヶ月先行して行事や勤務の調整を行うと思いますが、そろそろ夏の予定が気になるところ。ここで「カレンダーの祝日間違い」に気がつくかも知れません。今年初めころ関連ニュースを時々目にしましたが、それ以降さっぱり聞かなくなったのはなぜでしょう?ご存じの方は問題ありませんが、知らない方もまだ多いようなので、間違いを一件でも減らすべく当記事に記しておきます。

ご存知のように国民の祝日は国が定めるもので、このうち日付決定のルールが明示されていない春分の日と秋分の日は国立天文台の観測から天文学的に決められるわけです。そしてそれらをまとめて前年2月の官報に「暦要項」を発表する形で私たちが知ることとなりました。これはカレンダーやダイヤリー型手帳などを作る業者さんも一緒です。

つまり、今年の祝日は2020年2月に第一報が報じられました。これに従い、現在みなさんが使っている2021年のカレンダーが作られたわけです。

ところが、コロナ禍とオリンピック延期とが重なり、翌2021年の祝日見直しが迫られました。5月末国会提出→通常国会でスルー→10月臨時国会で審議→11月改正特例法成立→12月4日に公布と進みました。結果、2021年の暦要項のうち夏から秋の祝日は土壇場の12月に変わってしまったのです(→内閣からのお知らせ→国立天文台・令和3年暦要項・令和2年12月4日改訂版)。

多くのカレンダーや手帳は晩秋までにほぼ発行・発売されてしまいますから、修正は間に合いません。よって大量の「間違い印刷物」が出回ることになりました。お手元にカレンダーや手帳、年表などがあれば以下の日を確認し、間違っていればすぐ直してください。ちなみに私が使っている権威ある天文年鑑も間違っていました。単品購入した暦や書籍で正誤表が後から送られることはまずありませんから、各自で修正が必要です。外部同期が取れてないPC・スマホ内カレンダーも同様ですよ。



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