禺画像] 本日9:00の天気図に記載された1084hPaという高気圧にはびっくりしました(左図/気象庁サイトから引用)。冬になると大陸北部では時々1060hPa超えの「スーパーシベリア高気圧」が発生します。オホーツクで発達した台風並みの低気圧とともに、強い寒気や冬型の気圧配置の目安になるわけです。
今年11月以降、昨日までの間で一番高かったシベリアの高気圧は3日9:00JSTの1068hPaでした。先々週日本に大雪をもたらし、関越道などで大規模交通障害を発生させたときも、直前の13日ごろ1060hPaオーバーのスーパー高気圧が発生していました。高い高気圧が直ちに雪を降らせるわけではないし、必ず日本に影響するとも言えません。ただ、大局の動向として気にする必要はあるでしょう。
2002年以降の気象庁「日々の天気図」を使って冬期の「気圧の高い高気圧と気圧の低い低気圧」を集計し続けています。結果を当ブログに2回ほど掲載しました(→
2016年11月28日記事・
2018年12月27日記事)。本記事末に続きとなる2018年11月から2020年4月までの集計を載せておきます。これまでに出てきた最も高い高気圧は2018年12月27日・28日の1080hPa(
→2018年12月28日記事)、次いで、2016年1月23日・24日の1078hPa。今日はこれらを上回ったことになりますね。どうか慎重な行動を心がけてください。
【日本付近の高気圧と低気圧の中心気圧極値・2018年-2020年の各冬期調べ】※括弧内は気圧(hPa)です
時期 |
気圧形態 |
11月 |
12月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
2018年
|
2019年 |
高気圧 |
〓 |
12月6日(1068)
12月7日(1068)
12月8日(1064)
12月10日(1066)
12月10日(1060)
12月22日(1060)
12月26日(1064)
12月27日(1080)
12月28日(1080)
12月29日(1071)
12月30日(1070)
12月31日(1068)
|
1月1日(1064)
1月2日(1060)
1月3日(1062)
1月4日(1068)
1月6日(1060)
1月7日(1068)
1月14日(1060)
1月15日(1064)
1月19日(1064)
1月20日(1060)
1月24日(1060)
1月30日(1068)
|
2月10日(1060)
2月13日(1060)
2月14日(1064)
2月15日(1060)
|
〓 |
〓 |
低気圧 |
11月23日(960)
|
12月19日(958)
12月29日(940)
|
1月7日(954)
1月28日(952)
1月31日(960)
|
2月1日(948)
2月2日(954)
2月9日(952)
2月11日(960)
2月14日(958)
2月26日(958)
|
3月3日(958)
3月28日(950)
3月29日(960)
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〓 |
2019年
|
2020年 |
高気圧 |
11月17日(1060)
|
12月29日(1060)
12月30日(1064)
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〓 |
2月14日(1064)
2月15日(1060)
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〓 |
〓 |
低気圧 |
11月29日(960)
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12月28日(954)
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1月7日(958)
1月11日(960)
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2月10日(960)
2月11日(960)
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- 2018/12/27の記事に掲載した表の続きです。
- 気象庁「日々の天気図」を元に目視で統計を取りました。11月初日から4月末日が対象です。見落としがあったらすみません。
- 高気圧は1060hPa以上、低気圧は960hPa以下(台風は除く)を探しました。複数ある場合は極値のほうを選択しました。なおここで言う気圧は海面更正値です。現地気圧ではありません、念の為。
- 高気圧・低気圧ともに中心位置が概ね北緯40°以北のもののみを対象にしました。従って低緯度の台風などは含まれません。