急速回復した星空で突発天体確認撮影
2020-06-20


禺画像] 昨日は丸一日しっかりと雨が降りました。夕方には小雨になったものの、夜半前まで降り続いていました。日付が今日20日に変わった頃から急に雲が引き始め、雲間から透明度の良い星空が!上空を横切る天の川まではっきり見え、年間にそう何回も訪れないような星天です。

これはまたとないチャンス。大急ぎで濡れた地面に機材を設置、薄明が始まるまで2時間のあいだ、2日前に撮影できなかった新天体の確認撮影をしました。

禺画像]
まずは南東に登っていたGY Aqlを望遠鏡に導入。これは山形県の板垣公一さんが急増光している突発天体として捉えたもの。真っ赤に光るミラ型の長周期変光星はモニター上ですぐわかりました。とても明るく写ったものの、2日前に比べたら暗くなっている感じです(左上画像)。

南中するタイミングを見計らってメイン機材の横にポタ赤を組み立て、アルタイルから木星までを含む広範囲も撮ってみました(右画像)。これだと位置関係が把握しやすいですね。

当たり前ながら、センサーの感度波長によって写り方が随分違って見えます。赤側波長もしっかり写る天体用カメラのほうが赤い星の明るさが際立ちますね。

禺画像] 続けざまに、北東の隣家の屋根から見えてきたアンドロメダ座の突発天体を導入。こちらは静岡県の西村栄男さんが発見した天体です。とにかく夜が短いため露出も短くし、サクサクこなさなくてはいけませんでした。

この天体は元々青い矮星らしき星があったようで、それが急増光したのではないかと言われています。写った星は確かに暗い水色をしていました(左画像)。

梅雨空続きで確認撮影もいつになるやら心配でしたが、見えなくなる前に捕まえることが出来てホッとしました。明日の日食は…どうかな…?

[天文現象・新天体・銀河]

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