尾が曲りくねるパンスターズ彗星
2020-06-09


禺画像] 昨夕から今朝にかけて、薄雲付きながらも久しぶりに一晩中星が見えました。月齢17の月が夜半前からのぼってきましたが、影響が少ない内にパンスターズ彗星(C/2017T2)を狙ってみました(左画像)。

パンスターズ彗星は北斗七星の柄杓の枡に入っており、現在光度がピークで見やすいです。このところ「尾が大きく曲がっている」と噂されていたのですが、本当に凄まじく曲がってました。彗星核からいったん東へ出た後、すぐ反転して北西へまっすぐ伸びていますね。また、彗星核が東西に伸びて楕円状態です。

この尾の形、どう例えたら良いのか…ちょうど「耳かき」のような…?(笑)編み棒のほうが合っていますかね?地球と対峙する位置関係なのでしょう。頭部が淡い緑に染まっていることも確認できました。しばらく楽しめそうだけれど、天気が心配です。

禺画像]
ところで5月31日明け方、山形県の板垣公一さんがNGC582に17.2等の超新星候補天体を発見していたのですが、当地ではずーーーっと天気が悪くて撮影できませんでした。今朝方は低空のモヤが濃かったけれど、試しに望遠鏡を向けてみました(右画像)。

発見から10日近く経っていて現在の状況は分かりませんが、少なくともこの画像ではどうやっても発見位置に天体像が確認できませんでした。写っている最微光星は16.5等前後ですから、暗くなっていないとしても写るはずはありません。関東の低地でこの時期にスッキリした空を望むのは無理でしょうが、撮影できないことは実に悔しい…。

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