小惑星1998OR2の最接近まであと半月
2020-04-15


禺画像] 夜になっても快晴続き。風が残っていましたが収まる傾向にあったので、夕方早めに機材を組み立てました。そう、地球近傍小惑星「1998 OR2」の地球最接近まであと半月。ずいぶん南下速度が速まっているため、早い時間に見なければすぐ低くなってしまうのです。

移動が速いということは長焦点での撮影で間延びしてしまう恐れがありました。悩みましたが、小惑星以外の撮影スケジュールも考え、今回は機材を変えずに長焦点のまま撮影することにしました。結果は左上画像の通り。思ったとおり随分楕円形になってしまいましたが、ぐんぐん接近していることが感じられる像です。それに、とても明るいことに驚かされました。撮影用の小さなモニターでもはっきり移動が分かります。

前後しますが、小惑星「1998 OR2」に先行して低くなってしまうアトラス彗星(C/2019 Y4)も撮影(下A画像)。よく見ると中心核のすぐ右上にたんこぶのような分裂核が見えていますね。ようやく分裂した彗星らしい姿を捉えることができました。エメラルド色に輝く頭部のコマも、まん丸ではなく後方に流れています。

夜半すぎには4月10日に板垣公一さんが発見したNGC5111の超新星SN2020gdwを再撮影。前回の撮影は低い位置で十分な露出もできませんでしたが、今回はたっぷり光を集めることができました。まだしっかり明るいようですね。前回はあまり見えなかった周囲の小銀河もよく見えています。



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