マウナロアの二酸化炭素濃度、更にその後。
2019-06-02


禺画像] 5月14日の記事、および5月24日の記事でお伝えしたハワイ・マウナロア観測所(NOAA-Mauna Loa Observatory/MLO)の二酸化炭素濃度の件ですが、更に10日ぶんの推移をモニターしていたところ、僅かずつではあるけれど減少に転じているようです。6月2日公開分までのデータは左図および右下表のようになりました。

【二酸化炭素濃度の変化】
日付 濃度
5月22日 414.48 ppm
5月23日 414.88 ppm
5月24日 414.78 ppm
5月25日 414.85 ppm
5月26日 414.06 ppm
5月27日 414.82 ppm
5月28日 414.17 ppm
5月29日 414.14 ppm
5月30日 414.40 ppm
5月31日 414.36 ppm
6月1日 413.96 ppm

  • MLO(マウナロア観測所)がサイトで公表している2019年の日平均です。
ppm濃度の一桁目が1下がった程度なので、高濃度であることに変わりありません。350ppmくらいまで減れば温室効果もずいぶん減るのでしょうが、利権に奔走する世界情勢を見れば何世紀経っても望めそうもありませんね。

ゆっくり暑くなるのであれば、私たちの子孫も暑さに合わせて進化することは考えられますが、その前に多くの命がふるい落とされるでしょう。異常気象の増加でダメージを受けるのは、私たち自身よりもまず「小さな生物」のほうが先です。もちろん小さな生物たちも淘汰と進化をするでしょうが、人が1割の人口を失うのに比べ、人以外の1割減は圧倒的に量が多いでしょう。

人間がエアコンで涼んでる間も畑の野菜や家畜は灼熱に曝され続けます。仮に人間の身体が将来の気象変動に耐えられたとしても、食べ物となる動植物や汚染されていない水、それらを育む土壌などは確実に、そして急速に失われるでしょう。酷暑や暴風が増え続ける環境で一次産業を維持できる人口も目減りするばかり。衣食住の奪い合いによる人類淘汰のほうが極めて悲惨ではないかと思うわけです。

[空模様・天気・気象]
[自然環境・生物]

コメント(全0件)


記事を書く
powered by ASAHIネット