8日夜から9日明け方の観察(その1)
2019-03-09


禺画像] 8日宵から9日明け方にかけて雲ひとつない晴れ間がやって来ました。宵のうちは少し霞があったものの、夜半前には0度近くまで気温が下がり、その後は明け方(氷点下!)まで良い空でした。彗星五つを含むいくつかの天体撮影ができました。でも画像処理時間に数日費やしそうなので、分割して掲載します。

まずは宵空の岩本彗星(C/2018Y1)。明るかった彗星もこのところ一気に写しにくくなりました。暗くなったということよりも、宵空西側に移動したため霞や光害の影響が深刻になったという理由です。私のように諸事情で移動観察ができなくて街中での撮影を強いられる方は多いでしょう。街明かりは夜の入口が一番強いので、霞が結露しないで空を浮遊する時間と重なれば光害も強くなるのです。昨夜は撮り初めの気温が6度もあったためノイジーでガイドも不安定でしたが、それでも左画像の通り何とかコマの広がりを炙り出すことができました。よく晴れれば、もう少し楽しめそうですね。

禺画像]
時刻は少し経って、夜半前。1月から「尾を伸ばす小惑星」として話題になっていた小惑星Gault(番号06478)に挑戦しました。南天の霞の中で鮮明ではありませんが、小さな頭部と糸状の尾を写し撮ることができました(右画像)。緑矩形内は明るめに処理してありますが、2時の方向(西北西)にむかっている淡い尾が見えるでしょうか。20cmの望遠鏡で街中ではこれが限界ですが、条件の良い空ではV字になっている状態も観察されています。

それにしても、何ヶ月にもわたって尾が出続けるなんて、最初はどんな衝突だったのでしょうね?Gaultは衝を過ぎたようで光度ピークも過ぎていますが、南中高度が若干上がったので、もう一回くらい撮影チャレンジしたいなぁと思います。(その2へ続く。)

参考:
岩本彗星(C/2018Y1)に関係する記事(ブログ内)

[彗星・流星]

コメント(全0件)


記事を書く
powered by ASAHIネット