夜明けを彩る三惑星
2018-12-19


禺画像] このところ明け方の空を煌々と輝く金星が彩っていますが、低空では水星と木星の競演が始まりました。水星も木星も先月末にはまだ太陽観測衛星SOHOの写野に収まるほどの位置だったわけですが、どんどん西へ移動して太陽から遠ざかり、少し前から明け方に姿を現し始めていたのです。今朝は低空までよく晴れて、左画像のように三惑星を拝むことができました。

三惑星は今後互いに接近をくり返しますが、一番早いところでは3日後の22日、水星と木星とが1°未満まで接近します。左画像の通り超低空の現象ですから、お天気と共に見晴らしの条件が最重要ポイントでしょう。

禺画像]
約1ヶ月後の1月23日には木星と金星が大接近。明るい星のペアなので、前後数日間は素晴らしい眺めが期待できます。始発通勤するような朝が早い社会人の方々ならもう出勤時間だと思いますので、東の空を眺めて一日の活力を得てくださいね。1月2日の金星と月の大接近もお忘れなく。

左画像でどこに何が写っているかは右のマーカー付き画像をどうぞ。もうてんびん座やさそり座が見えていますよ。北東の空にはベガも見えました。

明け方の観察に先立ち、夜半過ぎに月が低くなった頃を見計らってウィルタネン周期彗星(46P)を観察しました。今朝方はペルセウス座にあるカリフォルニア星雲の近くに彗星が差しかかったので、一緒に撮れないか悪戦苦闘しました。星雲は目に見えないしカメラの液晶にも映らないので、星々を頼りに構図を決めなくてはいけません。また月明かりがあるため、撮ってもコントラストが弱すぎてうまく取り出せない恐れもありました。結果は下A画像。強い画像処理をしないと星雲が浮き出なかったためざらついた画像ですが、意外に写っていて驚きました。下B画像はいつもの500mm+APS-C画角です。明け方まで月が残るようになってきたので、今月いっぱいは撮影条件や時間帯を工夫しなくてはいけませんね。



参考:
ウィルタネン周期彗星(46P)に関係する記事(ブログ内)

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[惑星・準惑星]

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