台風7号活動中に新たな台風のたまご発生
2018-07-03


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禺画像] 強い台風7号はゆっくりした速度で北上しながら南西諸島や九州、四国、中国に大雨をもたらしています。また北上した梅雨前線が北海道に停滞し、かなりの降水量になりました。このため石狩川上流の雨竜川で正午前に氾濫、石狩川下流にも氾濫情報が出ています。住宅冠水などもあったようです。18:00現在も水位が氾濫危険水位をオーバーしているところがまだあります。九州でも宮崎県の小丸川が氾濫注意レベルに達しました。現地のみなさん、十分ご注意ください。

左画像は15:00の気象衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。ナチュラルカラー処理のため、水色の雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。赤点円は台風中心の直径1000km円。この時点で気象庁から新たに「台風になるかも知れない熱帯低気圧」が発表になりました。右下の赤点円がそうです。この雲のかたまりは台風7号が発生したとき既に東側に見えていました。しばらくあまり動かず、ばらけたりまとまったりしていましたが、昨日頃から弱い渦構造を取り始めていました。

台風7号は今後北海道へと向かうかも知れません。またその後現在の熱帯低気圧も台風になって日本に上陸するかも知れません。まもなく各地で梅雨明けが始まる時期ですが、今年は様子がまるで違うようですね。河川氾濫が収まっても、またすぐ次の危険因子がやって来ます。油断しないで過ごしましょう。

【参考】
気象庁サイトから降水ナウキャストを引用し、2日午後から強まった北海道の降雨を並べてみました。この間、道央付近には強い雨のエリア(黄色や赤の部分)が途切れることはありませんでした。



また下記は同じく気象庁サイトからの引用で、3日0時から6時間ごと、18時までの九州・四国・中国地方の降水状況を示しました。これだけ時間が経ってもまだ大雨のエリアがあります。15時台から17時台にかけて、四国に記録的短時間大雨情報が3回発表になっています。雨の被害は台風中心だけでなく、離れた地域(セオリー通りだと台風の右側=湿った南風が流入する側)にも多く存在することがよく分かりますね。



参考:
アーカイブ「梅雨」

[空模様・天気・気象]

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