束の間の晴れ間に金星とプレセペ星団の接近
2018-06-19


禺画像] 日没頃まで4、5時間、爽やかな青空に恵まれましたが、日が暮れる頃から怪しい雲がせり出しました。少し暗くなった19時半ころに「間に合うかな?」と金星を目で追いつつ、機材をセット。そう、ここ数日は金星とプレセペ星団(M44)が大接近しているのです。

ピントを合わせてから構図を決める間もなくすぐ撮影。5秒×10カットほど撮影したところで写野は雲に覆われてしまいました。「もう少し暗くなってから…」と思っていたけれど、天気の変化にはあらがえません。それでも何とか左のように撮影できたのは奇跡です。実際の画像はもっと明るくて青空のようですが、画像処理で暗めに抑えてあります。

明るい金星の左にパラパラと暗い星が集まっているところがプレセペ星団。最接近は明日ですが、明日は確実に雨と思われるので、今夕撮影できて本当に良かった…。金星が縦に伸びているのは、薄雲がかかって「金星柱」とでも言うべき光柱現象が現れていたためと推測します。(※この画像は上が天頂方向です。)次に金星とM44が接近するのは来年8月3日ですが、太陽至近で起こるため見えません。その次は2020年9月13日明け方で、これは良く見えるでしょう。またメジャーなM天体との接近では、2019年2月頭明け方のM8周辺や、2020年4月3日夕方のプレアデス星団との超接近などもあります。

参考:
金星と接近する天体たち(2018/05/20)
明け方の空で金星とプレセペが接近(2017/09/04)
プレセペ星団に近づく金星(2015/06/10)


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