嵐がふたつになった!?
2018-06-14


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禺画像] 今日一日、南西諸島の多くは雨に見舞われたようです。今朝がた台湾西側に発生した熱帯低気圧のせいだろう…と昼過ぎまではぼんやり考えていたのですが、どうも様子が違いました。雨の中心が沖縄近くにあって、距離を考えても熱帯低気圧から離れすぎています。

夕方になって改めて調べてみると、Joint Typhoon Warning Center(JTWC)から何と先に発生した熱帯低気圧とは別にTropical Storm(TS)が沖縄近海に発生していました。なるほど、嵐は二つあったんですね。昨日から続く雨の振る舞いを思い返して合点がいきました。昨夜はもう嵐の範囲に入っていたのですね。(※ちなみに気象庁の天気図ではTSの位置に梅雨前線上の温帯低気圧が描かれています。)

左は本日18時現在の気象衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。ナチュラルカラー処理のため、水色の雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。点線の円は各直径1000km円ですが、赤いほうは気象庁が発表した台風候補の熱帯低気圧中心、オレンジはJTWCがTS(通し番号WP0718)として発表しているものを中心に描いています。TSは既に中心が沖縄近くにあって、今後は台風5号より若干本州寄りに進む予報が出ています。

ちなみに台湾の熱帯低気圧のほうはJTWCで通し番号WP0818と呼んでおり、ふたつはきちんと区別されています。たまたま同じものをそれぞれの気象機関が別の解釈で解析…と言ったことでは無さそうです。二つとも明確な渦は認められませんが、渦巻き構造かどうかは台風や熱帯低気圧の条件ではありません。今後どのように判断され、どんな気象情報が出るのか注意しましょう。

[空模様・天気・気象]

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