下B図は右上全体星図のなかで最近の位置を拡大したもの。サインペンの試し書きみたいに楕円状なのは、視点である地球の公転によって相対的に相手が回っているように見えるから。そして描く楕円がだんだん小さくなることは、遠ざかっていることを物語っています。太陽系を脱出してから5年以上経つのに、その間に見かけ上は1.5°も動いてないのです。遠方の天体はこんなにも見かけの動きが遅くなるんですねぇ。この見かけの動きは今年10月下旬に飛来して話題となった
天体観測史上初の恒星間移動天体「オウムアムア(1I/2017 U1)」と似ています。記事内の軌道図を見比べてみてください。恒星間移動天体は英語でintersteller objectですから、現在Interstellar Missionを行っている探査機ボイジャーも、もはや惑星探査機ではなく恒星間探査機。すごい時代に生まれて良かった…。