台風で雪が積もった北海道、新たな台風22号も本州接近か
2017-10-24


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昨日台風21号の影響で寒気が流れ込み、急な積雪という思わぬ被害を受けた北海道。一夜明けて今日は雲の少ない快晴のようです。

気象衛星から北海道の様子が見渡せるので、台風が来る前に晴れていた19日正午と、本日正午それぞれの衛星画像にナチュラルカラー画像処理を施し、上に並べました(画像元:RAMMB/画像処理は筆者)。ナチュラルカラー画像処理とは波長ごとに撮り分けている気象衛星画像をうまく組み合わせ、低層の暖かい水滴の雲(白やグレイ)と、高層の巻雲や積乱雲などの冷えた雲(水色)とを分けて観察できるようにしています。このため積雪や流氷なども同様に水色に染まるのです。上画像を比較すると水色の部分が増えましたね。一部雲のところがあるかも知れませんが、前後の時間との比較や現地ライブカメラなども参照すると、ほとんど雪であることが分かります。

これから北国はどんどん雪に埋もれてしまう季節ですね。それにしても台風で大雪とは…。

(画像追加)
地球観測衛星MODIS(Terra)の画像もありましたので、上画像と同じ日の北海道を下にトリミングしました。こちらはTrue Colorです。元の解像度が高いので、積雪の様子がはっきり分かりますね。




禺画像] 【18時追記】
気象庁が昨日から報道していた熱帯低気圧は、本日15時に台風22号「サオラー/SAOLA」となりました。直前の台風21号発生から8日と12時間後、21号消滅からわずか24時間しか経っていません。

左は上の北海道画像と同じ処理を施した15時の衛星画像。上昇発達してよく冷えた雲が台風を構成していることがよく分かるでしょう。赤点円は台風中心の直径1000km円。気象庁に寄れば、すでに強風域直径が560kmほど広がり、27日頃に南西諸島接近、その後は21号と似たコースをたどって本州に近づく様です。またしても週末・週始めのダメージを喰らいそうな予感が…。

参考:
立派な渦のポーラーロウ(2017/02/11)

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