昼時に見えた淡いアーク
2017-04-10


禺画像] 今日は雲と日差しが一進一退の一日でした。西日本では既に雨、当地・茨城も明日朝には雨が降る予報です。今日の貴重な日差しもいつまで持つやら…。

午前には内暈がチラホラ見えていたので天気が下る前兆かな?などと思っていました。その内ふと「そろそろ環水平アークが見え始まる時期?」と気になりました。太陽が低い時期は見えないこの現象。太陽の南中高度が60°を越す頃からようやく見える条件が整ってきます。ユーティリティ「太陽高度とアークの時刻表」を調べてみるとまさに今頃でした。

禺画像]
さっそく正午前に南の空を観察。すると…、おぉ、微かながら虹色の部分が見えるではありませんか(左上画像)。んむむ…、いやまてよ。見ると水平に横たわるはずの虹のアーク両端が上向きに跳ね上がっているではありませんか。何度も確認しましたが、どう見ても明らかに下に凸のアークです。

これは環水平アークではなく、下部ラテラルアークでした。右画像は左上画像を強調したものです。上部ラテラルアークはたくさん見てきましたが、下部の、しかも左右に分離していないタイプはあまり経験がありません。満開を迎えた桜の上空を飾る、淡い淡い虹色アークでした。

禺画像]
ちなみにHalosimで高度62°の太陽をシミュレートすると右画像のようになりました。(※かなり濃く表現しています。また魚眼レンズシミュレートのため外側ほど著しく変形しています。)アークの位置は合っていますので間違いなさそう。この時期はまだ環水平アークの成分が弱く、出ていても見逃すレベルです。もう半月ほど経てば見えてくるでしょうか。楽しみな季節ですね。

[気象光学現象]

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