月と火星が大接近しました
2017-01-03


禺画像]
16:25頃の月と火星(日没約15分前) 昨日に月と金星の接近が起こったばかりですが、今夕は月と火星が大接近。立て続けの天文現象で、お正月の夕空はかつてないほど豪華です。昨夕の月と金星の最接近離角(天体中心の間の角度)は1°24′でしたが、今日は0°22′。グッと近いですね。今回はかなり拡大気味に撮影しました。

左は最接近となる16:25の撮影。(以降、全ての画像は上が天の北向きです。)もちろん日没前。実はこの30分ほど前から火星は望遠鏡でしっかり見えていました。ただ、当地・茨城県南は午後になって雲が多くなり、また時々強い風が吹くようになりました。拡大率を上げると風の振動がバカにできません。幸い撮影時は月方向の雲は去り、風も弱まってくれました。驚いたことに、青空の中でも火星の赤さがちゃんと分かりました。

このあと30分おきに17:25まで撮影してみました(下左・下中画像)。月と火星が斜めにずれながら離れていく様子がよく分かりますね。なお肉眼で月の側の火星が分かったのは17時頃です。それまでは薄明と至近の月明かりとで火星の光が霞んでしまってました。火星の近くにはまだ海王星がいるはずなので、全体をまとめて撮ったのが下右画像です。昨日の画像と比べると海王星の位置は同じですが火星が周囲の恒星に対して結構動いていることが分かります。

立て続けの天文イベントで、空を見るのが好きな方はちょっとお疲れかも知れません。でも今夜は「しぶんぎ座流星群」のピーク。月明かりもなく絶好の条件です。もし体力が余っていて、良い星空に恵まれたら、空を仰いでくださいね。ピークの予報時刻は23時とのことです。


参考:
アーカイブ:天体の接近現象一覧……※今後の接近現象を調べて観察計画を立てておきましょう^_^/

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