非常に強くなった台風18号、カリブ海には強いハリケーンも
2016-10-02


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禺画像] 南西諸島に接近しつつある台風18号は、昨日から急に勢力を強めました。21時には「強い台風」クラスになり、今日2日9時には予想より1日早く「非常に強い台風」クラスになってしまいました。

左は本日15:00の気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線などは筆者)。赤点円は台風中心の直径1000km円です。また下左画像は15:00の台風拡大、下右は気象庁サイトによる15:00時点の5日進路予報です。台風の目が確認できますね。この時点で中心付近の最低気圧は935hPaとのこと。台風から北東に伸びる雲がかなり発達していますね。奄美付近ではときおり小雨が降った時間もあったようです。

18号はこの勢力を保ったまま九州付近までやって来るとの予報です。お近くの方は十分にご注意くださいね。進路予報が正しければ、九州から東北まで何らかの影響があるでしょうから、油断大敵です。


下記のハリケーン「MATTHEW」については10月4日の記事10月7日の記事10月9日の記事でも取り上げています。

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さて、先日サウスオーストラリアの嵐のことを取り上げましたが、海外の天気を見ると大西洋で強いハリケーン「MATTHEW」(AL142016)が猛威を振るっているようです。右はNational Hurricane Center(NHC)サイトに出ていた今日のハリケーンの様子。写っているキューバの東西幅は、関東から九州程度の距離ですからスケールが想像できるでしょう。

ハリケーン「MATTHEW」は今日12:00JST現在、最低気圧940hPa、最大風速130ノット(約66.9m/s)とのこと。強さや大きさが台風18号と同程度で、まだ暖かい海水の上にいますからかなり警戒されているようです。日本時間4日にはジャマイカ、5日にはキューバ、7日にはフロリダ半島に接近する見込みのようです。記事下部に9月30日以降のNHC発表データを掲載しておきます。(※8日21:00UTCまで追加更新しました。)

日本がそうであるように、カリブ海の島々や北アメリカの南東海岸も大西洋で時々発生するハリケーンに襲われています。海上のみの移動で影響があまり出ないハリケーンも多いですが、島や陸に接近・上陸して日本以上に甚大な被害が出るケースもたまに聞きますね。

前出NHCでは、気象庁の台風ベストトラックのようなデータアーカイブを公開していますので、即席で解析プログラムを作ってハリケーン「MATTHEW」程度以上に発達した過去の「最強クラスのハリケーン」をピックアップ、記事下表に掲載しました。表を見ると聞いたことある名前が幾つもありますね。なお「最強クラスの台風」リストは9月14日の記事内にあります。ご参考まで。


【ハリケーン「MATTHEW」の主な速報値・2016年9月30日3:00UTC〓10月8日21:00UTC】
※NHCの発表(通常6時間ごと)から手作業で拾い集めました。確定値ではなく速報値ですのでご注意ください。
日時(UTC) 中心位置 最低気圧 最大風速 瞬間
最大風速
風速34ノット域 風速64ノット域

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