衝を迎えた火星と月、土星を楽しみました
2016-05-23


禺画像] 昨夜から今朝にかけて、一晩中良いお天気でした。ただ透明度は全く無く、空全体がまっ白です。20時ごろ見えてきた月は真っ赤に見えて、半日前にブルームーンを終えた月とは思えないような姿。もっとも、本当に青い月だったわけではありませんが…

左の月は日付が今日になって1:30ほど経ったころの撮影で、撮影時の太陽黄経差は189.00°、高度34°弱、月齢15.88です。既に南中を過ぎていますが、元々南に低い時期のため大気はあまり安定していませんでした。一見丸く見えますが、西側(右側)が少し欠けています。

さて、昨夜いよいよ火星が衝を迎えました。前回の衝は2014年4月9日ですから、2年2ヶ月あまり経っています。(毎年あるわけではありません。)

禺画像]
右画像は23日2時頃の撮影ですが、火星は前夜に続いて月の近くに見えており大変明るく感じました。土星やさそり座のアンタレスも近くにいたので、空全体の星が月明かりでほとんど見えないのに、南天の一角だけやたら豪華な競演です。こんな日はきれいさっぱり微光天体など忘れて月惑星の観察に没頭できますね。

火星と土星を拡大撮影してみました(下画像/拡大率は同じ)。火星の撮影時だけ気流がやや安定し、地形が良く見えました。「アキダリアの海」や「オーロラ湾」あたりが正面と思われます。南極冠が白く見えていますね。続いて土星を撮影した時にはもう気流が乱れ始めました。これから火星は日没時にはもう東に見え、一晩中楽しませてくれるでしょう。月末5月31日には2年ぶりに地球へ中接近します。また6月3日には土星が衝を迎えます。もう半月ほどで梅雨が始まってしまいますが、晴れ間を見つけてしっかり火星や土星を楽しむとしましょう。


参考:
2016年火星の地球接近・アンタレス接近に関する記事(ブログ内)
アーカイブ:月の形(黄経差180度以上、216度未満)
[月]
[惑星・準惑星]

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