禺画像] 昨夕から今朝にかけて気温が低く推移し、冬のように引き締まった快星夜でした。気合いを入れて(?)しばらく観察できなかった彗星たちを眺めました。(同夜の火星とアンタレス接近の観察は
別記事にまとめました。)今回の画像は全て画角はだいたい2.7°×1.8°、上が天の北方向で、彗星位置基準の合成です。
まず月が昇る夜半前にパンスターズ彗星(C/2014S2)を撮影。現在北斗七星の近くにいて、夜半前には南中します。ゆっくり減光中ですがまだ10等台なので見応えがあり、高度が高いこともあって良く写りました。左画像ではしっぽもちゃんと分かりますね。
お次は3月下旬から4月にかけて話題を振りまいてくれたリニア彗星(252P)。相変わらずへびつかい座をうろうろしています。こちらはそろそろ暗くなったかと思いきや、全く衰えていませんでした。6等台後半をキープといったところでしょうか。
右の撮影は日付が今日になって30分ほど経ち、既に月が地面から顔を出していた状態です。
4月20日の撮影と同じ機材ですが、若干暗くなった程度でまだまだ行けそうです。鬼のように移動していた頃に比べ、動きがかなりゆっくりになりましたね。
禺画像] 最後は気になっていた明け方低空のパンスターズ彗星(C/2013X1)。うお座の一角にいます。これも
4月20日に撮影していますが、そのときより若干早めに高度が上がるようになりました。と言っても少しずつ南下しているため、相殺されてしまうのですが…。わずかでも早く撮影開始できるのは、超低空で薄明に追われる彗星撮影にとって大助かりです。
左は3:30過ぎ、既に天文薄明は始まっています。でも前回の撮影が航海薄明時だったから天と地の差ですね。パンスターズ彗星はかなり明るく見え、核がしっかりしています。ただ相変わらず尾が見えません。
現在のトップ3の彗星を一夜で完走できて幸せでした。明け方の月が美しかったけれど、その頃はもう体力の限界…。
参考:
リニア彗星(252P)に関係する記事(ブログ内)