禺画像] 当サイトの
アーカイブ「月面Aの一覧」によれば、本日クリスマスイブの月は月面Aデーを迎えています。残念ながら当地茨城県南地区は少し雲が多く、月観察には適さない空模様でした。それでもときおり雲間から月が顔を出すので、一応撮影を試みました。
左は19:15過ぎの撮影。撮影時の太陽黄経差は166.54°、高度は41°あまり。コンポジット合成した13コマ全てに雲がかかっていて、かなり悪い像です。既にA地形には日が差しており、A地形から見た太陽高度は計算上-0.5°近くに昇ってきているはず。
左画像のA地形近くを切り出して拡大したのが右画像です。劣悪な画像ながら、辛うじてマーカーのところにA地形が確認できます。すぐ下の「ミヤモリ(宮森)谷」や「佐伯クレーター」という日本人名が付いてる地形(※IAU非公式)も分かりますね。
今夜の月面Aデーはお天気の他にも「見えにくい要因」がありました。いくつか挙げると次の様なことです。
- A地形に日が差し始めた時間帯(夕方から宵)は、まだ月が低かった。
- 月面中央経度がプラス側に大きく、A地形が月縁に近くて形がつぶれた。
- 季節が冬なので気流が乱れがち。
- 前日/当日の雨(湿気)の影響。
「探したけど見えなかったよ」という方は、次回に上記のような要因も気にしてみてくださいね。気にしても、どうすることもできないことが多いですけれど(笑)、気に留めていることは間違いなく月観察力の上達につながります。
参考:
月面Aに関係する記事(ブログ内)
※「ミヤモリ谷」と「佐伯クレーター」については下記が参考になります。
大阪市立科学館発行「月刊うちゅう」2015年 3月号 (第372号)の下記記事
【天文話題】月に名前を残した?大阪人:佐伯恒夫・宮森作造(PDF資料)