禺画像]
5日9時の衛星画像。赤円は台風23号中心の直径1000km円。
(画像元:NICTサイエンスクラウド) 10月頭の爆弾低気圧に翻弄されている間に、台風が二つも発生してました。台風22号と23号です。それぞれ10月2日3時と15時が発生日時で、ハワイ近くにあるTropical Storm 07C(Oho)とあわせると今朝までトリプル台風状態でした。台風22号は今朝9時に熱帯低気圧に変わりましたが、23号は現在も発達中。8日前後に日本の東に到達予定です。
当ブログで時々出す左のような衛星画像では、大きさ確認のため台風中心の直径1000km円を描くことがあります。先日ネットニュースで「台風23号は発生時から800海里(約1480km)もあって大きい」との記事を読みました。8割ほどの台風は寿命全体で見ても1000km円に雲の渦がだいたい収まりますが、本日9時の左上画像を見ても完全にはみ出していますね。1480kmってピンと来ませんが、東京駅に中心を描くと広島や函館より少し遠くまで円内にすっぽり収まる大きさです。東京〓沖縄の距離くらいですかね。
【気象庁での台風の大きさの表現】
表現 |
強風域の
半径下限(以上) |
強風域の
半径上限(未満) |
(無し) |
- |
500km |
大型
(大きい) |
500km |
800km |
超大型
(非常に大きい) |
800km |
- |
※強風域:風速15m/s以上のエリア。
※台風の大きさはあくまで円に例えたもの。自然界の揺らぎを考えたら「円の外は風が弱い、被害が出ない」とは考えない方が良いですね。クラス分けの詳細はこちら。
なお天気予報でお馴染みの台風の強風域は円形ですが、必ずしも台風中心が円の中心ではありません。この左上画像の円はあくまで大きさ把握のため台風中心に描いてますから、強風域そのものとは異なります。
台風発生時の強風域直径がどれほどか、1995年から2014年まで20年間の全台風468個について気象庁ベストトラックデータを調べ、上位10個を下表に示しました。併せて、各台風の最大「強風域」直径ランキング、および最大「暴風域」直径ランキング、そして年ごとにどれくらいの大きさが幾つ発生しているかまとめた表も載せます。台風23号発生時の強風域直径は2位タイ記録ということで、本当に大きいことが分かりますね。
【強風域(発生時)の直径ランキング】
順位 |
台風番号 |
台風発生時の
強風域直径 |
1 |
2007年 14号 |
900nm (1670km) |
2 |
2001年 04号 |
800nm (1480km) |
3 |
1997年 12号 |
600nm (1110km) |
4 |
1999年 10号 |
560nm (1040km) |
5 |
2002年 22号 |
550nm (1020km) |
6 |
2011年 12号 |
540nm (1000km) |
7 |
1999年 05号 |
530nm (980km) |
8 |
2002年 14号 |
520nm (960km) |
9 |
2013年 04号 |
505nm (940km) |
10 |
2014年 12号 |
505nm (940km) |
※1995年から2014年までの比較です。
|
【強風域(最大時)の直径ランキング】
順位 |
台風番号 |
寿命中で最大の
強風域直径 |
1 |
1997年 13号 |
1275nm (2360km) |
2 |
1997年 25号 | |