金星内合まであと二日
2015-08-12


禺画像] 内合二日前になり、急にお天気が悪くなりました。明日と明後日は青空が望めず小雨がぱらつく天気予報です。今日も朝から怪しい雲行きですが、昼時に少しだけ晴れ間があったので、太陽観察に続き無謀にも金星に挑戦しました。

金星はもうほぼ太陽の真下に位置し、遮光さえできれば「ぽっと出しの赤道儀+目盛環法」で誤差も少なく導入できます。(その遮光が大問題ですが…。)望遠鏡をセットし終えた13時過ぎに偶然にも雲間が訪れてくれ、7、8分撮影ができました。大気の状態は最悪で、撮影した9000枚近くのほとんどは使い物になりません。どうにか使えそうな画像をかき集め、丁寧に処理して左画像を仕上げました。

8月10日の観察からさらに細く大きくなりましたね。また光っている向きから太陽が上(天の北方向)にあることも分かります。この時期は欠け際が180度を越えてC字状になる様子が見えます。眼視ではよく分かるのですが、カメラ越しだと大気が不安定すぎてはっきり分かりません。

なお天文年鑑などに書かれている14日の金星内合は「赤経の内合」と思われます。当ブログの惑星カレンダーにある合や衝は黄経基準なので、それによれば金星の「黄経の内合」は16日朝。もしかしたら黄経の内合までにもう一回撮影できるかも…。(個人的には衝や合は地球軌道面を基準に黄道座標で考えたほうがいいと思っています。)ただし赤経の内合より更に太陽距離が15分角ほど近くなり、困難が予想されます…。

参考:
2014年-2015年の金星拡大撮影(ブログ内)

[惑星・準惑星]

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