惑星同士の超接近はどれくらいの頻度?
2015-06-30


【惑星同士の超接近・0.1度内の近い順】
日付 時刻 天体1 天体2 離角
2017年1月1日(日) 15:54 火星 海王星 0゚01'
2022年4月28日(木) 04:09 金星 海王星 0゚01'
2018年12月7日(金) 23:12 火星 海王星 0゚02'
2024年4月29日(月) 13:33 火星 海王星 0゚02'
2016年8月28日(日) 07:29 金星 木星 0゚04'
2018年3月29日(木) 09:49 金星 天王星 0゚04'
2021年8月19日(木) 12:17 水星 火星 0゚04'
2016年1月9日(土) 13:15 金星 土星 0゚05'
2026年7月4日(土) 15:13 火星 天王星 0゚06'
2029年3月28日(水) 06:28 金星 海王星 0゚06'
※2016-2030年の15年間の比較です。最接近時に空に昇ってない場合は除きます。(計算基点は茨城県つくば市。)
※計算はアストロアーツ・ステラナビゲーター(ver.8・会合検索ツール)を利用しました。
今日と明日は金星と木星が見かけの上で大接近しますが、今夜から全国的にお天気が大荒れのようです。私の街もまもなく雨が降りそうな予感…。

それはさておき、当ブログのアーカイブ:天体の接近現象一覧を更新し、掲載範囲を1981年から2030年までの50年間に大幅増量(今までの5倍)しました。ぜひお役立てください。

ついでに、2015年6月28日のブログ記事でちょっと触れた「両惑星の模様や形が同一視野で拡大観察できるほどの超接近」がどれくらい起こっているか調べました。ここでは超接近を「離角0.1゜(=6’)以内」とします。アーカイブの50年間では超接近が39件ありました。意外に多いのですが、そのうち18件は最接近時に空に昇ってない状態。また現象が昼間だと、金星・木星以外は小型望遠鏡程度での観察が困難あるいは無理です。低空過ぎたり薄明中で観察が難しい場合もあるでしょう。こうした条件でふるいにかけると、該当するものはほとんどなくなります。もちろん今夜のように、現象当日晴れるとは限りませんね。

今回探した中では下図の3件のみが比較的好条件な超接近でした。明るい惑星同士のものは皆無…。50年間で3件って、どうなのでしょう。アーカイブ:日食の一覧によれば当地での日食(部分食含む)が55年間で20回ですから、それよりはずっと少ないですね。皆既食・金環食のみの回数並みです。何かの条件を諦める…例えば、最接近時刻ちょうどでなくても良いとか、低くても構わないとか、もう少し離れててもOKとか、海外まで見に行っちゃうぞっていうのであれば、チャンスはたくさん見つかるでしょう。右上表はアーカイブから抜き出した超接近リスト。表中の緑文字の2件は下図のものです。ぜひこの先も惑星会合を楽しんでくださいね。



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