今年一番遅い日没が終わって少し経つと、それまで空を白やベージュに染めていた雲が急に明るいピンクへ変わりました。暗くなりつつある青空とのコントラストが鮮やか過ぎてビックリ…。やがてピンクが暗い影となり空に溶け込むころ、西空には金星と木星が煌々と輝き出しました。奇跡とも言える今夕の晴れ間。この素晴らしい景色をどれほど多くの方が見上げているでしょう。
禺画像] 金星も木星も
昼間に見たときよりはるかに明るく見えました。ただ薄雲はいくら待っても取れず、写真にすると見事な光環が浮かび上がります。天文ショーだけでなく、気象光学現象も一緒に楽しめるなんて贅沢ですね。左画像は
6月25日のものと同じレンズを使っています。比べるまでもなくかなり近くなりました。
更に、右画像は昼間と同じ焦点距離1000mmの望遠鏡で捉えた両惑星。昼間ではできない、周囲の星々も写し込んでみました。このため大幅な露出オーバーになってしまうので、背景とスパイダーは画像処理でかなり押さえています。また惑星の形を出すため、両惑星本体のみ露出を変えた画像を合成しました。
※この画像のみ、画像の上方向が天の北方向に向けてあります。(つまりカメラを傾けて撮っています。)その他の画像は上方向が天頂方向です。
禺画像] かなり暗くなってもまだ雲は消えませんでした。でも大接近間近の惑星たちを楽しめるなんて思いもしなかったので、心の底から楽しむことができました。
三日後に満月を迎えるお月さまが土星と並んでいました。月にも雲がかかって少しぼんやりしています。明日から数日間はお天気下り坂の予報です。
参考:
2015年5月-7月の金星と木星の接近に関係する記事
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