ZTF彗星と火星が接近
2023-02-12


禺画像] ついにZTF彗星(C/2022 E3)が火星近くまでやって来ました。

日中は快晴でウキウキだったのですが、夕方が近づくにつれ巻雲が出たり消えたり。夜が更ける頃は雲が厚くなる予報だったので日暮れと共にダッシュで観察すれば間に合うと考えていました。でも想像よりはるかに早く天気が急降下してしまいました。

左画像は雲越しに撮影したもの。なるべく雲の薄いところを狙ったのですが、このときオリオンは1等星や三つ星くらいしか見えず、おうし座も火星とアルデバラン程度しか見えません。試写した後に本番…などとのん気に考えていましたが、保険で撮ったものが唯一の記録となってしまいました。雲だらけなのに彗星と火星が一緒に撮れたのは奇跡。ダストテイルも分かり、微かですがイオンテイルも写っているようです。彗星と火星の離角は1°弱程度。色の対比が美しいですね。

禺画像]
広角でも狙ってみました(右画像)。50mm+APS-Cの画角で、火星と彗星(火星のすぐ左の小さい姿)、プレアデス星団、ヒアデス星団まですっぽり入ります。快晴だったらもっとスッキリ撮れて、微光星もたくさん写ったでしょう。まったく見えなかった訳ではないので、欲張ってはいけませんね。観察できただけでも良しとしましょう。

彗星はいきなり離れてしまう訳ではないため、左上画像の画角で今夜(12日宵)も一緒に写せます。右画像の画角なら向こう4、5日は粘れるでしょう。14-16日はヒアデス星団と一緒に撮るのも良いですね。晴れたらぜひ目を向けてみてください。

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